国王である父から英才教育を受け、1697年、わずか15歳にしてスウェーデン王となったカール12世。
当時ロシアは、ポーランド・デンマークと秘密同盟を結び、バルト海の支配権をスウェーデンから奪おうとたくらんでいた。当時、まだ15歳だったカールを年少とみくびったロシアは、スウェーデンに戦いをしかけ、北方戦争(1700〜21) が勃発したが、その戦争での彼の采配ぶりには目を見張らせるものがあった。
英知に富んだ電撃作戦でまずポーランドを屈服させ、つづいてロシアの大軍を破り、つぎにデンマークとザクセンを攻め……と連戦連勝。まさにむかうところ敵なしだった。
ところが若さゆえのむこうみずが災いしたのか、和解の機微をよむことができず、再度のロシア遠征で大敗し、攻守逆転するところとなった。そして、ノルウェー軍との戦いで敵弾を受け、わずか36年の生涯を終えたのである。
北欧の覇者として、英才の名を世にとどろかせたカール。ところが、彼の死後その名声は一転、「北方の狂人」のレッテルに張りかえられてしまったのである。

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