生きてはいるが意識のない植物人間になった患者が、意識を回復して元気になったら、まさに逆転の奇跡だが、世のなかにはなんと、安楽死したあとで生き返った人がいる。アメリカのビル・ウィーグロンドさんだ。
ある日の未明、ビルさんはふいに心臓発作を起こし、救急車で病院へ。ビルさんの心音と呼吸はもどったものの、脳波が停止。いわゆる脳死状態になった。
脳波が止まると、心臓が動いていても意識が回復せず、植物人間になる……。
そう聞かされた夫人は、安楽死を選択。ビルさんの人工呼吸器は止められた。
現在、「完全な死亡」とされる条件は、反射の消失、瞳孔の散大、心臓の鼓動の停止、呼吸の停止、脳死の5点だが、人工呼吸器を止めた時点で、ビルさんはこの5条件をすべて満たし、完全に死んだ……はずだった。
ところが、ビルさんの生前(?)からの希望によって、アイバンクに寄付するため、眼球の摘出手術をしようとしたとき、いきなり、死体の右目がパッチリ。
驚いた医者が、心臓外科の集中治療室に移して手当てすると、たちまち心臓も呼吸も正常になり、しゃべれるほど元気になった。ビルさん自身、「なぜ生き返ったかなんて私にもわからない」とコメント。
こういう逆転があるから、死亡判定はむずかしい……。

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