いくら人間は心だといっても、やっぱり顔がいいに越したことはない。美人は心が冷たいなどとやっかんでみても、やっぱり美人になりたい。
しかも、美人が得だというのは、古代ギリシャの時代から、実証されてしまっていることなのである。
当時、高級娼婦にフリュネという女性がいた。そのころの娼婦といえば、学識豊かで後世にまで名を残した才女がたくさんいたが、フリュネも同じように才能あふれるタイプだった。ところが、そのせいで、ある日ギリシャの神を冒濱したとして、裁判にかけられてしまったのである。
さまざまな弁護をボーイフレンドがしてくれても、陪審員たちの心証はサッパリよくならない。このままでは、彼女の立場は悪くなるばかりである。
しかし、そのとき、フリュネはすくっと立ちあがり、すべての衣服を脱いで、
「みなさん、ちょっとご覧ください」
と、美しい裸体を陪審員にみせたのだ。
そのとたん、陪審員たちは、
「こんな美しい人に罪があろうはずがない」
とつぶやき、フリュネはたちまち無罪となってしまったというのだから、いいかげんなものではないか。
なにか都合の悪いことが起きたとき、顔と体に自信のある方は、全裸になってこんなどんでん返しを期待してみるのもひとつの手かも。

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