第二次世界大戦中の1941年、北極海を航行中のイギリスの軍艦トリニダット号は、ドイツの駆逐艦を発見、ただちに魚雷を発射した。
魚雷は40ノットのスピードでまっすぐに敵にむかい、ほどなく駆逐艦に命中し爆音が聞こえるはずだった。
しかし、なにを血まよったか、魚雷は突然Uターンをはじめ、発射元のトリニダット号を目がけ一直線にむかってくるではないか。
アレレレ……、乗組員はうろたえ、われを忘れているうちに、魚雷はトリニダットに命中。皮肉にもエンジン室を直撃するという、「正確さ」をみせつけたのだ。
どうやら冷たい北極海の海水に、優秀な魚雷も狂わされてしまったらしいのである。
けっきょく、トリニダット号は、その後も使い物にならないまま。こんな「恩返し」をくらうとは、思いもよらなかったことだろう。

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