タイタニック号の沈没から8年後の1920年9月、アランザス号という船の船長だったエドワード・ジョンスンという人物が、何回も同じ夢を見た。
夢の内容は、父親があらわれて、お前は沈没した潜水艦の乗員を救うだろう、ただし、救うためには9月12日の午後3時までにアランザス号を出港させなければならない、というのである。
この船長、信仰心の篤い人だったようで、結局、夢のとおりに出港する。そして、船上でも夢を見た。
大西洋上をヴァージニア州のノーフォークめざして南に向かっていたアランザス号だったが、針路を束に変えろという夢だった。
またしても夢のとおりに東に向かうと、海上に飛び出たなにかを発見する。
それが夢で見た沈没した潜水艦の艦尾だった。25時間もの間、かろうじて海面に出ている艦尾に開けた小さな穴から入る空気が、熱さと塩素ガスから乗員の命を守っていた。
このままでは艦尾が水中に沈むのは時間の問題。そこにやって来たのがジョンスン船長のアランザス号だったというわけ。
一人の夢のおかげで、アメリカ海軍最大の潜水艦S5号の40名ほどの乗員が全員救助されたのである。
見たこともない潜水艦を夢のお告げで助けにゆくとはなんとも不思議な話だ。

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