世の中には、やたらと運のいい人間がいる。しかし、アメリカのウェスリー・マッキンタイアほど、運のいい男も珍しいだろう。
このマッキンタイアという男、第二次世界大戦のとき、乗っていた海軍の戦艦が敵の爆撃にあって沈んでしまった。ところが、戦艦が大破する直前に海に飛びこみ、ギリギリ助かっている。
それだけではない。戦後、トラック運転手になったマッキンタイアの、トラックのブレーキが効かなくなったことがある。
しかも、それが起きたのは下り坂の山道。20トンという大型トラックだったにもかかわらず、彼は2.5キロメートルの道のりをブレーキ操作なしで無事、乗りこなしたのだ。
また、そんなめにあいながら運転手を続けていた彼は、1959年にはコンテナ車に積みこんだガスが大爆発を起こしたり、トラックの空気タンクが吹っ飛んだりすることがあったが、そのときも命は落とさなかった。
極めつけは、フロリダのサンシャイン・スカイウェイ橋で起こった1980年の事故である。
川を走る貨物船が橋に激突して橋が崩れ、上を走っていた車ともども河の中に落下した事件である。
このとき、マッキンタイアが運転していたトラックもその中にあった。
ところが、35人もの人が命を落としたというのに、またもやただ1人、河に落ちても死ななかった男がいる。
それが、ほかならぬマッキンタイアだったのである。

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