「一粒300メートル」が、そのむかしグリコのキャラメルのキャッチフレーズだったが、終戦後の混乱期、キャラメルだけで10年以上も生きたおばあさんがいた。
当時、東京に住んでいたそのおばあさんは、生きるため、毎日、じつに10箱以上のキャラメルを食べていたという。
ただし、このおばあさん、それほどキャラメルが好きで、ほかのものを食べないと心に決めていたわけではない。80歳になって寝たきりになったため、ほかのものがノドを通らなくなったのだ。そこで以前から好きだったキャラメルを枕元に置き、なめるようになったという。
当時の主治医によると、キャラメル1箱を食べると、219キロカロリーが摂取でき、さらにタンパク質が2.3グラム、脂肪5グラム、カルシウム7.5グラムなどの栄養素もとることができる。だから、月に1度ビタミン注射を打って、1日に10箱ぐらい食べれば、80歳の寝たきりのおばあさんが生きていけるだけの栄養は取れていたのだという。
もちろん、このキャラメルを食べていたからといって、そのおばあさんが、両手を上げて走りだすことはなかった。

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